[1冊目]たった1%変えるだけでであなたの人生に奇跡は起きる

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□書 名: たった1%変えるだけでであなたの人生に奇跡は起きる
□著 者:トム・コネラン

--------------- 内 容 -------------ーー

1%の理論
・優秀な人と特別に優秀な人との差は1%である。
・他の人よりも100%優れた人間になることは無理だが、何百の事柄のそれぞれについて1%ずつ改善することは可能である。

日々改善する
・常に勝てる訳ではない。負ける時もあるが、昨日よりもうまくやることができれば勝利者の気持ちになることができる。
・誰もが偉大な人間になれるわけではない。でも、現在の自分よりも優れた人間になることは誰でもできる。
・より速く、より高く、より強くを目指す。最も速く、最も高く、最も強くではなく。

 

自給自足サイクル
・行動的になればなるほどモチベーションが上がる(まずは行動する)。
・モチベーションが上がると、もっとたくさんのことをやりたくなる。
・やり遂げられることが増えると、さらにモチベーションが上がる。これがモチベーションの自給自足サイクル。
 行動⇒モチベーション⇒王道

 

目標の明確さ
・自分のしたいこと、したくないことをはっきりさせる。
・その際に、有効性(自分の行動それ自体の正しさ)、効率性(行動のやり方正しさ)のうち、有効性を確認すること。

 

慣性の法則
・人は慣性の作用によって動けなくなる。だが、自ら行動を起こすことで、慣性に打ち勝つことができる。
・勢いの作用によって、人は動き続けることができる。

 

レバレッジ
・てこをうまく利用できれば、投入した努力に比べて桁違いに大きな結果を手に入れることができる。
・パレードの原理により、行動における小さな変化が、結果における大きな変化を導くことが可能になる。(大きな変化を生み出す行動を見つける)

 

本気
・勢いと、てこの波及効果が人間の本気度を上げることになる。

 

1万時間=一流
・一流になるには1万時間の集中的訓練が必要。集中的訓練をすれば、誰でもパフォーマンスを改善できる。

 

内省的態度
・集中的訓練には、日常的に内省的態度が必要である。
 ①自分がどれくらいうまくやれているか、次回はどのような改善が可能かを評価する。
 ②建設的なフィードバックを得る。
 ③挑戦的だが、サポートがあれば達成できるような目標に取り組む(傾斜的ストレス)。
・自分と向き合うために、他人と比較するのではなく、昨日までの自分自身と比較せよ。そして、将来の計画と目標を立てて、現在におけるベストを尽くせ。

 

新しい習慣
・ある習慣を身につけたいならば、それを30日間、毎日練習せよ。そうすれば意識しなくてもできるようになる。
・脳の新しい接続を生み出すには21日程度かかる。
・他の習慣についても同じことを繰り返せ。ただし、一度に一つずつ。

 

信念
・出来事に対して、どう感じ、どう振る舞うかを決めるのは信念である。
  賦活事象(きっかけとなる出来事、ストレス)

   ⇒信念(思考、意見、思い込み)

   ⇒結果(感情または行動)
・ネガティブな信念を見直して、目標達成に役立つようなものに変える。
・言葉には自分を救う魔法の力がある。鍵となるのは「まだ」の力、壁にぶつかった時に不思議な力がわく。

 

休む
・90分以上集中して仕事をしてはならない。合間に休みを入れること。回復のためには仕事に10分~30分
の昼寝をすること。
・集中的努力と計画的回復のサイクルと一日中繰り返せ。

 

--------------- 感 想 -------------ーー

 自分自身を革新的に変えることは難しい。1%ずつの小さな改善を繰り返すことで、いつかは臨界点に達して、すばらしい成果を生み出すことができるという。私の様な凡人にとってはとても腑に落ちた話でした。セルフコーチングや他人を指導する際にとても役立つ実践的な内容だと思います。

 ただし、この本で1%ずつの改善を行う上で重要なポイントは内省的態度にあると考えます。この内省的というものがなかなか難しく、自分を責めるのではなく、甘やかす訳でなく、客観的に考える能力をどのように身につけるのか、この点が大変難しいと思います。

 この本は米国のビジネス書によくあるストーリーものであり、主人公が少々怠け者ぽいとことがあり、まじめに改善していくところで葛藤している面もあるのですが、どうやって内省的態度を身につけることができたのか、その肝心なとことは書かれていないのは少々残念です。